SERVICE / フィルムの製造加工サービス

フィルムの塗工サービス

フィルムのコーティング加工サービス

フィルムの塗工における
ポイント
POINT

  1. 01 多様な塗工方式

    幅広い製品・用途に対応しており汎用性の高いフィルムコーティング加工技術が強みです。

    ダイ塗工、グラビア塗工、スプレーコート、スクリーン印刷など、多彩な塗工方式を用いて、多様な製品や用途のコーティング加工が可能です。特殊な形状やニーズにも適応できる汎用性が高い技術力が強みです。

  2. 02 高精度な仕上がりと均一性

    高精度で厚みの均一なコーティング加工が可能

    各塗工方式の特長を最大限に活かし、膜厚の均一性と高精度な仕上がりを実現します。これにより、製品の品質向上や性能安定に寄与し、多様なコーティング加工ニーズに応えることが可能です。

  3. 03 機能性と品質保証

    コーティング加工工程全体で厳格な品質管理を実施しております。

    耐熱性、撥水性、導電性、絶縁性、防汚性など、多様な性能を製品に付与。高精度が求められる製品に対しては、クリーン環境でのコーティング加工を実施し、高度な品質管理を徹底しています。

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大倉工業の
フィルム塗工サービス
5つの特長
FEATURE

  • 高硬度、帯電防止や位相差付与など、さまざまな機能を持った樹脂の取扱いが可能

    高硬度、帯電防止や位相差付与など、
    さまざまな機能を持った
    樹脂の取扱いが可能

  • コーティング加工の前処理として、保護フィルムの剥離・表面改質などが可能

    コーティング加工の前処理として、
    保護フィルムの剥離・表面改質など
    が可能

  • ダイコーティングやスプレーコーティングなどさまざまな塗工方式に対応

    ダイコーティングや
    スプレーコーティングなど
    さまざまなコーティング加工方式
    に対応

  • 高度な技術により、薄膜で高精度なコーティング加工が可能

    高度な技術により、
    薄膜で高精度なコーティング加工が可能

  • クリーンルームを備え、不良品が発生しづらい環境で塗工を実施

    クリーンルームを備え、
    不良品が発生しづらい環境で
    塗工を実施

高度なフィルムコーティング加工を可能にする技術 TECHNOLOGY

  1. 01 ダイ塗工

    複数材料を調合した溶液をフィルム表面に高精度で塗布。
    乾燥・硬化させ光学機能や物理機能を付与。

    代表的樹脂
    PET、PC、TAC、COP、PMMA
    付帯設備
    アキュームレーター、タッチロール、テンションコントロールシステム、トリミング装置、インライン厚み計、欠点検査機、コロナ処理機、UV照射装置、窒素パージ、リワインダー機、乾燥炉(ロールサポート、フローティング)、保護フィルムラミネート装置、クリーン設備など
    特長
    ・様々な光学機能付与が可能
    ・ナノオーダーの塗工が可能
    ・基材厚みは15~500μm、基材幅は1,700mmまで対応可能
    選ばれる
    理由
    ・薄膜に対応できる
    ・クリーンルームでの加工
    ・一貫加工に対応可能
    ・コスト削減が可能
    ・納期短縮が可能
    ・欠陥検出装置による全長/全面積検査(正透過/散乱透過/反射など)
    ・塗布型透明導電フィルム、塗布型位相差フィルムの製造が可能
    複数材料を調合した溶液をフィルム表面に高精度で塗布。乾燥・硬化させ光学機能や物理機能を付与するコーティング加工法
  2. 02 グラビア塗工

    複数材料を調合した溶液をフィルム表面に高精度で塗布。
    乾燥・硬化させ光学機能や物理機能を付与。

    代表的樹脂
    PET、PC、TAC、COP、PMMA
    付帯設備
    アキュームレーター、タッチロール、テンションコントロールシステム、トリミング装置、インライン厚み計、欠点検査機、コロナ処理機、UV照射装置、窒素パージ、リワインダー機、乾燥炉(ロールサポート、フローティング)、保護フィルムラミネート装置、クリーン設備など
    特長
    ・様々な光学機能付与が可能
    ・少量多品種対応
    選ばれる
    理由
    ・クリーンルームでの加工
    ・一貫加工に対応可能
    ・コスト削減が可能
    ・納期短縮が可能
    ・欠陥検出装置による全長/全面積検査(正透過/散乱透過/反射など)
    複数材料を調合した溶液をフィルム表面に高精度で塗布。乾燥・硬化させ光学機能や物理機能を付与するコーティング加工法
  3. 03 スプレーコート

    用途に合わせたコーティング剤を、成形品などの曲面形状にスプレーで塗工。

    代表的樹脂
    PVDF、NY、PET、ABS、PBT
    付帯設備
    加熱炉
    特長
    ・ 塗工剤のカスタマイズ(硬度、摩擦係数、クラック性等)
    ・ 塗工厚、表面光沢度のコントロール
    ・ 成形品などの曲面形状へのコート
    ・ 水系塗料対応
    ・ UV硬化タイプの溶剤系コート剤提供可能 (液のみ)
    選ばれる
    理由
    ・微細で均一な塗工が可能
    ・飛散がほとんど生じないため、材料ロスも少ない
    用途に合わせたコーティング剤を、成形品などの曲面形状にスプレーで塗工するコーティング加工法
  4. 04 スクリーン印刷

    インクをメッシュスクリーンの上から刷り込んで基材に転写する印刷技術。

    代表的樹脂
    水系および溶剤インク
    付帯設備
    乾燥機
    特長
    ・多様な材料(プラスチック、金属、ガラスなど)に印刷が可能
    ・細線パターン印刷が可能
    ・高粘度インクや高濃度のフィラーを配合したインクの印刷が可能
    ・550mm角以下のサイズに対応
    選ばれる
    理由
    ・シート印刷のため小ロット生産に対応可能
    ・複雑なパターニングにも対応
    ・厚膜印刷にも対応
    インクをメッシュスクリーンの上から刷り込んで基材に転写する印刷技術

フィルムコーティング加工により
付与可能な機能
FUNCTION

機 能 効 果 用 途
反射防止(LR・AR) 反射光の低減により透過率の向上 車載CID、スマートフォン、銀行ATM、セルフレジ、
タッチパネル含むディスプレイ
導電・帯電防止(AS) 埃や塵が付着しにくくなる
ハードコート 表面の傷付き防止

フィルム塗工サービス
導入事例
CASE

高度なプライマー設計技術で
機能性光学フィルムを提供
A社の事例

課題

開発中案件でフィルムの剥がれ問題が発生し、この剥がれが、フィルムと接着剤との密着性が悪いことが原因だということまでは判明させた。
フィルムの剥がれ問題は、製品品質や耐久性に深刻な影響を及ぼしており、早急に信頼性の高いフィルム接着を実現する製品を提供して欲しい。

実施内容

この課題を解決するために、私たちはお客様が指定したフィルムと接着剤の両方に密着するプライマーを開発しました。プライマー開発にあたっては、まずフィルムの密着性の確保を最優先の目標としました。その上で、他社特許への抵触を避けるための戦略も同時に考慮し、独自の配合や工程を検討しました。これにより、他社の技術を侵害することなく、効果的なプロダクトを創出することができました。

実現したこと

プライマーの開発によって、フィルムと接着剤の密着性が大幅に改善されました。新たに開発したプライマーは、両者の結合を強固にし、フィルムの剥がれ問題を解消することに成功しました。結果として、お客様の要求値をクリアし、量産化に貢献することができました。この改善により、製品の品質向上はもちろん、顧客からの信頼も大きく向上しました。

“密着性も光学性能も”
お客様の声に応えた
COPフィルムHC加工を実現
B社の事例

課題

当社では光学フィルム用にCOPフィルムを生産しているが、B社様からの依頼でCOPフィルム上にハードコート加工してほしいとの要望があった。
一般的に、オレフィン系フィルムでは塗膜の密着性の確保が難しく、密着性を改善するために、COP側への表面処置や塗料の溶剤でCOP表面を溶かして密着性を上げる手法がある。
そのうち、COP表面を溶かす手法では過剰に溶かしてしまい、表面にマイクロレベルのクラック(ソルベントクラック)によるフィルム搬送時の破断が発生した。
そのため、表面を溶かしながらも光学特性劣化や表面ダメージを発生させない、且つ、塗膜密着を両立させる溶剤の選定が課題となった。

実施内容

ソルベントクラック解消の検討として、当社が保有している複数の溶剤を用いて、表面をマイクロスコープの高倍率画像で解析することでクラック発生の有無を確認し、溶剤をふるい分けた。
次に、COPとの密着性に問題が無いかテープ剥離試験を実施し、コーティング時の加工性もある最適な溶剤を選定した。
加えて、より密着性を向上させるための表面処理を検討し、当社保有設備のラボ塗工機にてその効果を確認した。

実現したこと

COPにソルベントクラックを発生させることなく、フィルムと塗膜の密着性と良好な光学特性を両立した。試作サンプルを適宜顧客へ共有し、課題解決に向けたレスポンスの早さで顧客信頼を得ることができ、早期量産化を進めることが出来た。

ソルベントクラック写真

ソルベントクラック写真

密着性評価写真

密着性評価写真

大倉工業のフィルムコーティング加工が選ばれる理由 REASON

  1. 弊社のフィルムコーティング加工が選ばれる理由は、フィルム製造にかかわるすべての工程を一貫して承ることが可能なためです。

    01 ワンストップ対応で効率化

    フィルム製膜、延伸、塗工、ラミネート、配合・調合、裁断、品質検査まで、一貫して承ります。1社にまとめて依頼することで、フィルム製造の各工程が短縮でき、量産化プロセスを短期間で実現することが可能です。

  2. 弊社のフィルムコーティング加工が選ばれる理由は、フィルム塗工作業をクリーンルームで実施可能であり、高品質なコーティング加工が実現できるためです。

    02 クリーンルームでの高品質な加工

    クリーンルーム環境でのフィルムコーティング加工が可能であり、高精度かつ均一な品質をお約束します。これにより、品質のバラツキを抑え、信頼性の高い製品づくりを可能にします。

  3. 弊社のフィルムコーティング加工が選ばれる理由は、ご要望に応じた柔軟なご対応が可能なためです。

    03 課題を解決する柔軟な対応力

    「煩雑な管理」「品質のバラツキ」「納期の遅延」といったお客様の課題を解消してきた実績多数。一貫体制ならではのスムーズな進行管理と迅速な対応で、安心してお任せいただけます。

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