用語集

COP (シクロオレフィンポリマー)

COP(シクロオレフィンポリマー)は、環状オレフィン構造を有する非晶性の熱可塑性樹脂であり、卓越した光学特性と寸法安定性から多様な分野で採用されております。
最大の特徴は、アクリルやポリカーボネートと比較して複屈折が極めて低い点にあり、光の透過率が高く偏光を乱さないため、スマートフォン用カメラレンズやセンサー、ディスプレイ用位相差フィルムといった高度な光学部品に不可欠な素材です。また、吸水率が0.01%以下とプラスチック素材の中で最低レベルであることも特筆すべき性質です。これにより、高湿度環境下でも吸湿による寸法変化や反りがほとんど生じず、極めて高い形状安定性を維持できるため、精密機器の筐体や機構部品にも適しています。
さらに不純物が少なくアウトガスも微量であることから、プロセス汚染を極端に嫌う半導体ウェハ搬送容器や、バイオ・分析分野のマイクロ流路チップの基材としても重宝されています。射出成形による量産が可能でありながらガラスの代替となり得る高性能を備えており、従来の汎用透明樹脂では要求スペックを満たせない精密分野において、設計の要となる高機能材料です。

COPは、その優れた光学特性や低吸水性から、弊社が受託加工を行う中でも特に重要度の高い「高機能光学フィルム」の主力素材の一つです。

弊社の製造・加工サービスにおけるCOPとの関わりは多岐にわたります。 まず「製膜」工程においては、お客様のご要望に応じた厚みや物性を持つCOPフィルムを、ペレットから製造することが可能です。 続いて「ラミネート(貼り合わせ)」や「塗工」の工程では、COPフィルムを基材として、偏光板やタッチパネル部材などの光学用粘着フィルムと貼り合わせたり、表面に機能性コーティングを施したりします。弊社ではクリーンルーム環境下で、独自のハンドリング技術を駆使して加工を行います。
さらに、最終的な「裁断」に至るまで、COPの特性を熟知した上で、割れや異物混入を防ぎながら製品化します。このように、COPという高付加価値素材のポテンシャルを最大限に引き出すため、製膜から加工までをワンストップでサポートできる点が弊社の強みです。

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