用語集

摩擦係数

摩擦係数(COF:Coefficient of Friction)は、接触する二つの物体間で生じる摩擦力を、その接触面に垂直に作用する荷重で割った無次元の比(μ)を指します。動き出す直前の状態に対する「静摩擦係数」と、相対運動中の状態に対する「動摩擦係数」の2種類があり、一般に静摩擦係数の方が大きくなります。

フィルム素材では、巻取り・搬送・印刷/ラミネーション・袋開口性・積み重ね性・触感などの工程性および使用性に直結する重要指標です。値はフィルム基材の表面粗さ、滑剤・帯電防止剤などの添加、コロナ処理やコーティングといった表面処理、相手材質、面圧、温湿度、表面清浄度などの条件により変化します。用途に応じて適正な目標範囲を設定し、測定条件を統一して設計・管理することが製品品質の安定化に不可欠です。
プラスチックフィルムやシートの摩擦係数測定は、JIS K 7125(ISO 8295)や ASTM D1894 等の規格に基づき、規定の荷重・速度・環境条件で行います。低すぎる摩擦係数は搬送時の滑りや巻ズレ、高すぎる摩擦係数はしわ、ブロッキングの一因となるため、プロセスや最終用途に適したバランスが重要です。

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