用語集

熱収縮率

熱収縮率(ねつしゅうしゅくりつ)は、ある物質、特に熱可塑性樹脂でできたフィルムやチューブなどが、温度の上昇によって収縮する割合を示す指標です。
一般的に、熱可塑性樹脂は熱を加えると軟化し、冷却すると固化する性質を持ちますが、製造工程で延伸(引き伸ばす)などの処理を施すと、分子が整列した状態になります。この分子配列が、再度熱を加えることによって元の状態に戻ろうとする力が「収縮」として現れます。熱収縮率は、製品が想定される使用環境や加工時の熱にさらされた際に、どれだけ寸法が安定しているか、あるいは意図的に収縮させて利用するか(熱収縮フィルムやチューブなど)を評価するために非常に重要です。この値は、1℃の上昇に対して生じる収縮の割合として定義されることが多く、熱硬化性樹脂においても、硬化時の物性変化を評価する上で重要な情報となります。

熱収縮率は、シュリンクフィルムなどのように収縮特性を利用する製品の設計だけでなく、耐熱性や寸法安定性が求められる光学フィルムや工業用フィルムの品質安定性を測る上で、欠かせない管理項目です。弊社では、製膜から延伸、塗工、検査まで一貫体制で対応しており、独自の延伸技術によって、低収縮性が求められる製品や、意図した方向へのバランスの取れた収縮特性を持つシュリンクフィルムなど、多様なニーズに応えるフィルム製造を実現しています。

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